「全ての国民は、人として尊重される」
「全ての国民は、個人として尊重される」
この違いって結構大きくない?
前者が自民党の憲法改正草案。
後者は現行憲法。
これは、憲法第13条の話。
先を読んでみると、、
「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない」(自民党の憲法改正草案)
「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」(現行憲法)
「公共の福祉」という言葉が「公益及び公の秩序」に変えられている。
これってつまり、
人々の幸せを害するような行ないでない限りは何をやってもいい自由が与えられている、ということから、世の中の利益にならなかったり秩序を乱すような行ないは罰せられる、ということになってしまう、ということだよね?
、、ところで、世の中の利益にならなかったり秩序を乱すような行ないだと判断するのは、いったいどこの誰なの?
、、少なくともわれわれではなさそうだよね?
自民党は、また、天皇は日本の象徴である、だけでは物足りないようで「日本国の元首であり」との一文を加えている。
どうやら今回の自民党、本気らしいよ。
自民党の憲法改正草案と現行憲法を分かりやすく比較したサイトがあったんで、ぜひ目を通してみてほしいな。
*今回の選挙で与党が78議席を取るとこの憲法改正案が可決され、日本国憲法として認められることになります。