2014年3月19日水曜日

3/14 KOSMIC Live at Shibuya O-nest


                                                                                                                                                         photo : masashi nagasaka


                               design : rumi nakamura



                                                                                                                                                       photos : tomoko arima





          


  Thank You for Coming!!!
ご来場くださったみなさん
ありがとうございました




SET LIST

1 OL' TOWN STREET PARADE
2 WHAT IS LIFE
3 QUESTIONS
4 OUT INTO SPACE
5 INDEPENDENCE DAY
6 MIDNIGHT ZOO
7 RADIO MOTHERSHIP
8 MR. FREEDOM

PERSONNEL :

KOSMIC - Bass.Vocal
Noriyuki Sugata - Drums
Satoshi"Haiji"Kohno - Guitar





2009年7月14日の新高円寺CLUB LINER以来、じつに4年8ヶ月ぶりのステージだった。しかも今回はバンドメンバーを一新、楽器も手なれたギターからまだ覚えたてのベースに持ちかえて挑んだ。不安がなかったと言ったらもちろん嘘になる。

当日14時30分、会場の渋谷O-nestに到着する。観客として来たこともなければ、ステージにあがったこともない。本番前のサウンドチェックはほかのメンバーの都合がつかなかったので一人で行なった。開場は18時30分、出番は19時40分。待ち時間が長すぎる。外に出てラーメンなど食いながら時間をつぶした。

18時20分、ドラムのスガタさん到着。19時00分、ギターのハイジくん到着。ふたりに今日のステージの流れを説明しながらも、このライブどう転んでもおかしくはないぞ、という不安感はまだ拭いきれなかった。でもそんな不安感は、ステージにあがって、会場に集まってくれたたくさんのお客さんが発している"liveを楽しみにきた!"というヴァイブレーションに触れた瞬間にどこかにふっ飛んでしまった。緊張感がネガティブなものからポジティブに変わった。

曲をはじめる前に軽く音あわせのためのジャムをやる。これが結構いい感じだった。あとはただ無我夢中で演奏しただけなので、言葉で表現できることはあまり多くない。

でもこれだけは書いておきたい、ということがある。

ドラムのスガタさん、そしてギターのハイジくんの演奏は本当にたのもしかった。これほどまでにバンドに守られながら、盛りあげられながら、助けられながら演奏したことは、いまだかつてない。本当にこのふたりのミュージシャンとしてのプレイアビリティと勘の良さには脱帽する。

ベースを弾きながら歌おうときめて、ふたりに話を持ちかけたときぼくが頭に思い描いていたのは、少し奇妙な違和感とちょっとやそっとじゃ飲み込めない異物感を漂わせつつ、異様な気迫の演奏とグルーヴとで観客をグイグイと引き込みながら踊らせるような、ハードでアグレッシブなパフォーマンスだった

あの日、あの場所で鳴っていたのはまさにそんな感じの音ではなかったかと思う。

スタジオでリハーサルをしているときからかなりいい線いっているとはわかっていた。でもあの夜、あそこで、はじめてひとつのバンドが生まれたという気がする。会場もよかった。バンドマジックが起こりやすいように丁寧に音をひろいあげてくれる音響だった。そしてなによりもお客さんの反応が素晴らしかった。フロアとステージとのあいだに一体感があった。気持ちよさそうに体を揺らしながら聞いてくれるオーディエンスに向かって演奏するのは幸せだった。歓声がうれしかった。いいライブというのはいい音楽を楽しみにしてきたオーディエンスにミュージシャンが精一杯こたえようとすることではじめて実現するものだということをあらためて思い知らされた。なつかしい旧友や恩師との再会もあった。そもそも音楽というものがなければこのような場が成立することじたいめったにあるものではない。そう思うと、やはり音楽が持つ力というものは計りしれない。人と人とをつなぐ力が、音楽にはあるのだ。

これからは自分の中心に音楽を置くのではなく、音楽の中心に自分を置きたいと思った。

大げさな言い方かもしれないが、世界が変わった夜だった。

終演後、ふたりのメンバーと話すとそれぞれに今夜の演奏に新たな発見をしたようだった。いやこの3ピースという編成、相当に面白い。音に隙き間があるからこそ、やるたびに毎回違った化学反応を起こすようなスリリングなライブをやっていけるのではないかと思う。だからみなさん、これからもみなさんの期待にこたえられる最高のライブができるよう精進してまいりますので、ぜひまた見にきてくださいね!次回は代々木ザーザズー 4/10です!ありがとうございました。


KOSMIC Official Website
http://www.shoshi-maimai.com/kosmic/


二ューアルバム『KOSMIC』のご購入はこちらから(現在、ダウンロード販売のみ)
amazon mp3
http://www.amazon.co.jp/Kosmic/dp/B00IS4MQRU/ref=sr_1_2?s=dmusic&ie=UTF8&qid=1395208824&sr=1-2&keywords=kosmic
iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/kosmic/id834068134
(CDはライブ会場で販売しております)


俳人の佐藤文香さんが3/14のKOSMICのライブについてご自身のブログで書いてくれました。
http://satoayakatoboku.blogspot.jp/2014/03/314kosmic.html